日本の集音器市場規模は現在年間300万台とも400万台とも言われています。
ワイヤレスイヤホン市場が年間300万台程度とも言われている為、市場としては匹敵するか勝っています。
※補聴器のように集計が取れない商材の為、正確な出荷台数・販売台数がわかりません。
日本の補聴器市場は2024年現在は約65万台程度なので、集音器市場はなかなか無視できない市場規模です。
私が補聴器業界に飛び込んだのが約7年前ですが、今から5年前に集音器を作る機会がありました。
以前から知っていたマイクロイヤホン(主に補聴器用のBAレシーバー)の商社に集音器を作るために協力してもらいました。
集音器と言っても、イヤホン・マイクは補聴器と同じ品質レベル(ベルシン社等)で、
DSPはプログラムを載せた状態でアメリカから500円~800円程度で購入できます。
筐体は3Dプリンターで簡単に作れます。
それらをコンポーネント化し1,500~2,000円程度(人件費や運送費等は除く)で充電式の耳穴型・耳掛け型の集音器を製品化できます。
さらに、顧客が耳鼻科で取った聴力データを送ってもらうことでその顧客に合う調整をしたうえで
販売すれば他の集音器よりも優位性がある製品になります(当然、出力制限などをかけて過大音を防ぐ)。
もっと満足度の高い集音器にするためには、
OTOスキャンなどで耳型データを提携する補聴器販売店で取ってもらえば
イヤモールド付きの耳掛け型集音器やオーダーメイド型の集音器を販売できます。
当社は社員の士気向上と利益率改善を求めプライベートブランドの補聴器を手掛けたりと
様々な取り組みを行っています。
創業79年ですが、気持ちはいつも創業1年目のベンチャー企業だと思っています。
集音器をネットで販売することが悪とされていますが、やり方と製品の作り方、アフターフォローに
イノベーションの余地があります。
引き続き、
補聴器市場を伸ばすことに注力する一方で、音響機器全般に目を向けながらチャンスを窺っています。